- 色好み
- いろごのみ【色好み】(1)情事を好むこと。 また, そうした人。 好色。
「~の男」
(2)恋愛の情趣をよくわきまえ, 洗練された恋愛ができる人。「なまめかしう恥づかしげにて, いみじう気色だつ~どもになずらふべくもあらず/源氏(宿木)」
(3)風流の道に熱心な人。「世に二人三人の賢き~出でて, 盛りにもてはやし侍るより, 道広き事になれるとなん/ささめごと」
(4)遊女。 また, 遊女を買うこと。「若きものにて候へば, 遊びの女~にもとらせけるかと思ひしに/幸若・小袖曾我」
〔この語は(2)のように, 平安貴族の世界では, 現代における「好色」とは異なった概念を表し, 一種の美的価値をもったものとしてとらえられていた。 (3)は中世以降, (4)は室町頃の用法〕
Japanese explanatory dictionaries. 2013.